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otacleの日記

孤独な地方民がセラピーのために書いている日記。

夜明け前より瑠璃色な 備忘録03

PCゲーム 夜明け前より瑠璃色な 雑記

ミア・クレメンティスルート終了。恋人同士になったミアとの別れの日に、フィーナ姫の一存でミアが地球に残ることになるハッピーエンド(?)だった。特に山場らしい山場もなく、新しい家族として迎え入れたミアに主人公が惹かれ、ミアも受け入れるという穏やかな物語。

まあ、ミアが可愛いという一点はよかったのだが……。

無知な小娘を、主人公が自分のいいように誘導している感じがしてちょっと嫌だった。いずれ来る別れの問題もフィーナのときは悲観したり行動していたのに、このルートだと耳障りな話題をはぐらかしたりミアに丸投げしたりでなんかアレ。

「短い間だけの関係にするつもりなの?」

「遊び……じゃないんだよね?」

商店街での菜月の突っ込みに語気が荒くなる主人公が、こちらからみてもいまいち信用出来ないのがキツい。遠距離恋愛するつもりはないみたいだし、別れの最後の夜に遠慮なく生で中出氏するしでちょっと無責任なんじゃないかこいつ。

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最後に後押しするのはフィーナだし、主人公見せ場ナッシング。もちろん、ここに至るまでにミアとミアが2人の母から受け継いだ想いやら、ミアの背中を押した主人公の存在があるのはわかるのだけど……。

単品ならそれなりに良かったかもだけど、フィーナ姫シナリオとの噛み合わせが悪いのがいまいち乗り切れない原因かな。「フィーナという人格は『姫』を内包している」という主人公の見解があって、それを強調していたフィーナルートをプレイさせた後に、姫に背中押されたから残ります……じゃあねえ。それでいいのか?

ミアはミアで、彼女の人格は『フィーナの従者』であることを内包しているように感じられたので、離れ離れにならなくてよかったねと素直に感じられなかったな。おじさんにこう考えさせるあたり、ミア×主人公が、フィーナ×ミアを凌駕出来ていないってことなんだろう。

主人公の気持ちもフィーナの時と比べて軽いしね。フィーナと別れたくないばかりにある種の見苦しさすら見せていた主人公が、「明日は、笑って……」「お別れしよう、な」とか言い出すもんだから、こいつあんまりこの子好きじゃないのかなって思ってしまった。……フィーナの場合は過去のトラウマがある故にそうなったのかもだけど。

つくづくフィーナシナリオの後じゃなければ……という印象。

まあ、フィーナシナリオ抜きにしても終盤の展開は……。『フィーナが間違った道を歩いて行きそうになったら、正してあげてくれ』という願いを託されたミアが役目を果たすイベントがあるのだけど、そりゃねぇだろって感じだった。

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「一宿一飯の恩義がある。カラスは恩を忘れない」.

酔った地球の高官がワインサーバーを倒して姫にワインをひっかけた→さやかが責任を取らされ月関係の職から離れることになる――の流れがマジ意味不明で困惑した。フィーナはフィーナで地球側の申し出受けちゃうし。

姫のために意見をするミアやフィーナよりもミアの心情を理解している主人公の見せ場のためのイベントなんだろうけど、見せ場に疑問を抱かせるようなイベントにしないで欲しい。ミアの諌言であっさり解決する辺りも酷い。さも解決が困難そうなやり取りしておいてそれかよ。

そんな訳で、不本意ながら突っ込みまくってしまった。ミアが良い子で見ていて癒されるだとか良い部分もあるのだけど。終盤の展開にはどうしても首を傾げざるを得なかった。

最後のフィーナとの別れは音楽のよさもあってうるっと来るんだけどねえ。フィーナがミアに告げる「幸せになりなさい」はマジいいシーンだったし。演出はいいし物語も比較的ロジカルなだけに、心情的に納得出来ない面があるのが本当に残念。

イベントに疑問を感じないで素直に受け止められる人なら、この作品は傑作になるのだろうなと思った。煽りではなく。